■テレビドラマ「仮面舞踏会」(金田一:古谷一行、1978年)をみた。
古谷一行が金田一耕助を演じたテレビドラマ「仮面舞踏会」(全4回、1978年放送)をDVDで視聴した。
原作:横溝正史
放送年:1978年
本作は1978年に放送された横溝正史シリーズⅡの一作。
僕は原作を読んでいない。
正直いって、僕は人の顔と名前を覚えるのが苦手である。
だから、はじめてみるドラマはなかなか人間関係がとらえきれなくて、本作のような作品はみるのがしんどい。
アーチェリーの矢が飛んでくるが、どうしてあの状況で射手が同定されないのか僕には不明であったりして、そういう意味でもなかなかしんどいものはあった。
(つまんねぇ)と思いながら、視聴を続けていたのだが。
犯人の乳児期における取り替えの事実が明らかになるところ。
そうきたか。
急にいい作品に転換した。
常に突っ張りながら生きてきた人間がその突っ張りの支えをうしなったとき、あえて死を選ぶことによってしか自分に望みをつなぐことができないこともある。
そこをうまく描きえていると思った。
全4回で3時間におよぶ映像作品としてトータルでの説得力はないとしても、クロージングが良すぎる。
うん。
なかなか良かった。