■映画「八つ墓村」(市川崑監督、金田一:豊川悦司、1996年)をみた。
市川崑が監督をし、豊川悦司が金田一耕助を演じた映画「八つ墓村」(1996年公開)をDVDで視聴した。
原作:横溝正史
監督:市川崑
公開:1996年
本作には原作どおりに「典子」が登場することを知っていたから、僕は本作を視聴するのが楽しみだった。
でも…
その「典子」が全然かわいくない。
原作の「典子」のいじらしい、かわいらしいところが全然なかった。
がっかりだった。
美也子と辰弥もなぁ・・・
役者の演技にいちいち腹立たしくなった。
総じて。
なんかなぁ、であった。
事件が解決した後にあかされることとして。
美也子が出雲の出身であるという設定であった。
美也子と尼子とのつながりが示唆され、尼子の落ち武者の怨み云々がチラッと顔をのぞかせた。
1977年の映画「八つ墓村」(野村芳太郎監督、渥美清)を意識したのかな。
「よし、わかった」の警部。
いつ粉薬を吐き出すんだろう、と僕は思っていた。
事件が解決し、金田一が村を離れる日。
おっ。
警部が粉薬を手にしたぞ。
金田一を見送りに行くのかという問いかけに、
「あたりまえだ!」
と、口から盛大に粉薬を吹き出す。
お約束。
お見事。
最後の最後でやっと僕は満足できた。
以上。