新編 膝枕

智に働きたいと思いながら、なんかやってます。

■映画「八つ墓村」(市川崑監督、金田一:豊川悦司、1996年)をみた。

市川崑が監督をし、豊川悦司金田一耕助を演じた映画「八つ墓村」(1996年公開)をDVDで視聴した。


 原作:横溝正史

 出演:豊川悦司金田一耕助役)

 監督:市川崑

 公開:1996年

* * *

本作には原作どおりに「典子」が登場することを知っていたから、僕は本作を視聴するのが楽しみだった。

でも…

その「典子」が全然かわいくない。

原作の「典子」のいじらしい、かわいらしいところが全然なかった。

がっかりだった。

* * *

美也子と辰弥もなぁ・・・

役者の演技にいちいち腹立たしくなった。

総じて。

なんかなぁ、であった。

* * *

事件が解決した後にあかされることとして。

美也子が出雲の出身であるという設定であった。

美也子と尼子とのつながりが示唆され、尼子の落ち武者の怨み云々がチラッと顔をのぞかせた。

1977年の映画「八つ墓村」(野村芳太郎監督、渥美清)を意識したのかな。

* * *

「よし、わかった」の警部。

いつ粉薬を吐き出すんだろう、と僕は思っていた。

事件が解決し、金田一が村を離れる日。

おっ。

警部が粉薬を手にしたぞ。

金田一を見送りに行くのかという問いかけに、

「あたりまえだ!」

と、口から盛大に粉薬を吹き出す。

お約束。

お見事。

最後の最後でやっと僕は満足できた。

以上。