■映画「フラッシュバックメモリーズ」をみた。
映画「フラッシュバックメモリーズ」をDVDで視聴した。
監督:松江哲明
出演:GOMA
公開:2012年
72分
「交通事故に遭い高次脳機能障害の症状が後遺しMTBI(軽度外傷性脳損傷)と診断された」(公式サイトから)ディジュリドゥ奏者 GOMAについての、一種のドキュメンタリー。
本作冒頭に画面に提示される文章をここに引用しよう。
古くからの友人と会っても顔を思い出せず昔の写真を見ても「なぜ自分が笑っているのか分からない」
買い物に出かけても 数分後には目的を忘れてしまい
立ち往生してしまう
電車の乗り方さえ忘れていた
GOMA(38)
ディジュリドゥ アーティスト
2009年11月26日 都内で交通事故に遭い
外傷性脳損傷と診断された
後方からの追突により脳の神経細胞が損傷し
日常生活はおろか 音楽活動も出来なくなった
これまで生きてきた十数年の記憶が失われ
新たな記憶も徐々に消えていく
GOMAはこれから上映される映像の全てを
憶えている訳ではない
しかし記憶を失ったとしても「生きた証」は残すことが出来る
2011年10月6日に渋谷の「WWW」という会場でおこなわれたスタジオライブの背景に、これまでの彼の活動を記録した映像群が映し出される。
演奏するのは「GOMA & THE JUNGLE RHYTHM SECTION」。
奏者は。
パーカッション:辻コースケ
パーカッション:田鹿健太
ドラムス:椎野恭一
僕が本作を知ったのは、おそらく映画「ボクたちの交換日記」を劇場でみたとき、本編上映に先立ってスクリーンに映し出された予告編群のなかに本作があったことによるはずだ。
このとき本作に興味をもったが、上映日時をチェックして劇場に足を運ぶにはいたらなかった。
先日本作のDVDがTSUTAYAにあるのを目撃した。
そのときはなにもレンタルしてこなかった。
が、やはり本作は視聴したい。
後日借りてきた。
GOMAという人物についても、ディジュリドゥという楽器についても、僕は付け焼き刃的なことしか知らないから、ここには紹介めいたことはしるさない。
適宜インターネットで検索すればよい。
本作を視聴した今、本作について特記しておきたいことをあえてひとつだけ。
それは、“今”という時を記録するかのように、スタジオライブの模様の一部で画面の中央に「年・月・日・時・分・秒」が表示された、ということ。
DVDでいえば、"01:10:12"から"01:10:45"まで。
表示は「2011/10/6 22:31:08」から始まり「2011/10/6 22:31:41」で消える。
この演出が興味深かった。
僕が視聴したのはDVDだから平面的な映像だが、本作はもともとは3Dで知覚するためにつくられている。
次にどこかの会場で3Dで上映される機会があったら、ぜひ行きたい。
本作の公式サイトは次。
フラッシュバックメモリーズ[3D]特報
http://www.youtube.com/watch?v=lVdqf-7RYHo