■映画「Peace」をみた。
観察映画「Peace」をDVDで視聴した。
監督・製作・撮影・編集:想田和弘
2010年、75分
本作は想田氏が提唱する「観察映画」という方法論でつくられた《ドキュメンタリー映画》である。
そして、想田氏は本作を「観察映画・番外編」と位置づけている。
「観察映画」とはなにか、本作が「観察映画・番外編」であるのはなぜか、ということについては、想田氏自身の著書『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書、2011年)にしるされているので、僕のこの記事を目にして興味をもたれたかたは、お読みになるとよいと思う。
たぶん、僕が本作の監督である想田和弘氏のことを知ったのは、氏のブログ「観察映画の周辺 Blog by Kazuhiro Soda」の次の記事を目にしたときのことだと思う。
(掲載日:Thursday, November 04, 2010)
僕は、上述した想田氏の著書『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』を、おそらくはtwitterによって知って、発売後間もないころに購入して読んだ。(この本では、「Peace」の製作過程をたどりながら、氏のドキュメンタリー論が展開されている。)
想田氏の最新作は「演劇1」「演劇2」というものらしく、僕のタイムラインには《「演劇」をみた》という感想ツイートがしばしば流れてくる。(なぜなら、僕が想田氏のtwitterアカウント(@KazuhiroSoda)をフォローしているからだ。)
漠然とであるが、興味をもっていた想田氏の作品のひとつである本作「Peace」がツタヤの棚に並んでいるのを先日目撃して、本作を自分の目で確かめたくて、レンタルしてきた。
僕は本作に《よい》というものを感じた。
《よい》以外の感想をいだかなかったわけではないが、なんとなく、その感想を言葉にしがたい。
本作視聴後、手もとにあった『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』をパラパラと読み返してみた。
この本の感想を述べるということは、僕にとっては、クリティカルな批評をこの本にあたえるということになるが、今の僕にはこの本を精読する元気がない。
そこで、本作を視聴するにいたった経緯をこの記事にしるすことによって、僕が「Peace」を視聴したということの記録にしておく。
映画『Peace』予告篇
http://www.youtube.com/watch?v=TC0w3EkYGKI