■TVドラマ「ケイゾク」をみた。
TVドラマ「ケイゾク」(全11話)をDVDで視聴した。
放送年:1999年
僕はこのドラマをオンタイムでテレビ放送で視聴していた。
このドラマを視聴していた理由としていま思い出す事由は、坂本龍一が音楽プロデュースを担当していた中谷美紀が出演していること、あるいは、このドラマの主題歌の「クロニック・ラブ」(原曲は坂本龍一の「Ballet Mecanique」)が気になったことのどちらか、あるいは両方である。
肝心のドラマの内容については、正直なところ、(よくない)という感想をそのときの僕はいだいたのだが、玄人筋からはこのドラマが良い評価を受けていることを知って、いぶかしく思ったことをはっきりと覚えている。
今回、本作をすべて視聴し直して、ほとんどすべてに見覚えがあることに気がついた。つまりは、ぼくはほとんどすべての回をテレビで視聴していたのだ。
で、あらためての感想は…
本作の良さがわからない。
……
そもそも、僕は殺人事件を題材にする推理物が好きではない。
そして、本作についていえば、刑事として登場する「柴田」と「真山」による、犯人にたいする、必要以上に無神経な言動に、おぞましさを感じることがしばしばであった。
「朝倉」が別人物になりかわっていくという事件の展開の趣意、趣向は、どうでもよい。
暗い画面に、無神経な言動、まして、殺人事件、、、もう途中で視聴するのをやめようかと何度も思った。
とにかくこのドラマの雰囲気が僕には不愉快でしかたがなかった。
このドラマの雰囲気が不愉快だ、という感想は、テレビでの初見時の僕もいだいたはずであるが、今回ぼくが本作をわざわざDVDで再見しようと思った理由は、「戸田恵梨香」が出演している「SPEC」を視聴しようと思ったことが、まず1つ。
映画「阪急電車」をみて、「戸田恵梨香」、いいなぁ、と思った。
彼女の出演作はこれまでにいくつも見たことはあるが、「SPEC」は一度も見ていない。
「SPEC」では彼女はかなり奇天烈な人物を演じているらしいことは僕も知っている。
「SPEC」は「ケイゾク」の続編的な位置づけであることは僕も知っている。
ならば、「SPEC」を視聴する前に、「ケイゾク」を視聴し直そう、と思った。
つぎに、本作を再見した二つ目の理由。
それは「堤幸彦」への興味である。
「堤幸彦」がTV版「世界の中心で、愛をさけぶ」の演出を担当していることは知っているが、僕の「堤幸彦」への興味はそこにはない。
僕にとっての「堤幸彦」は、「僕たちの好きだった革命」のアイデアを鴻上に提供した人物として位置づけられる。
参考リンク:
KOKAMI@network vol.9 『僕たちの好きだった革命』
http://www.thirdstage.com/knet/revolution/
休刊した演劇雑誌『せりふの時代』に掲載された「堤幸彦」と「鴻上尚史」の対談を読んだことによって、僕は「堤幸彦」の名前を知った。
その対談とは、まさに「僕たちの好きだった革命」について語り合ったものである。
『せりふの時代』の現物が手もとにない今、ここでその対談の内容の紹介はできないし、僕がその対談のどこに興味をいだいたのか、関心のありかの明示もしない。
TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」に「堤幸彦」の名前をみた僕が最初に想起したのは「僕たちの好きだった革命」における「堤幸彦」であった。
「堤幸彦」が演出家として高い評価を得ていることは知っている。
彼の演出作品のおおくを僕は視聴していないが、「堤幸彦」の活動をすこし意識的におってみてもいいかもしれないと、突如思った。そう、突如。
で、今回本作を再見した。
感想は上述の通り。
視聴をつづけるのがしんどかった。
『少年マガジン』の『金田一少年の事件簿』を思わせる展開の事件の解決だなぁ、と思った。
そのぐらいかな。