■「踊る大捜査線 ~歳末特別警戒スペシャル(完全版)~」をみた。
「踊る大捜査線 ~歳末特別警戒スペシャル(完全版)~」をDVDで視聴した。
湾岸署内でおこったもろもろのドタバタ劇が、クライマックスでドミノ式につながって、みごとにひとつの事件の解決へと収斂していく。
楽しかった。
本作の最初のほう。
病院の警備をしていた「青島」は、オーストリア大統領夫人に花束を渡したいという女の子の願いをかなえてあげた。
いいシーンだなぁ。
そして、「室井」のはからいで湾岸署にもどってきた「青島」。
いろいろな課をたらい回しにされるのだが、本作の最後に刑事課への復帰がきまる。
それをうけて、同僚たちから拍手がわきおこる。
このシーンもいいなぁ。
涙腺がゆるんだ。
それと、「新城」は本作で登場する。
特典映像としてDVDに収録されている登場人物紹介をみたら、「室井」は昭和39年1月うまれで「警視」、「新城」は昭和41年8月うまれで「警視正」。
「新城」のほうが年下なのに、階級はうえだったのね。
まぁ、「室井」は「東北大学法学部」の出身、「新城」は「東京大学法学部」の出身。
出身大学が違うわけで、キャリアの出世の途上で「室井」はそのことでくやしい思いをしているわけである。
TVシリーズ本編でも「室井」は《キャリアはみんな東大出である》という無邪気な思い込みにもとづくからかいを「すみれ」からうけているし、たしか「THE MOVIE」でのことだと思うが、「室井」は庁内の学閥による出世のしやすさについて東大出の「新城」からあからさまに皮肉を言われてもいる。
「踊る~」を順番に視聴すると、気づくことがいくつも出てきて、一つ一つのエピソードをより深刻なものとして位置づけて、その意味を受け止めることができる。
いい作品だと思う。