■映画「容疑者 室井慎次」をみた。
映画「容疑者 室井慎次」をDVDで視聴した。
出演:柳葉敏郎、ほか
脚本・監督:君塚良一
公開2005年、117分
本作は「踊る大捜査線」のスピンオフ作品。
なによりもかによりも、「柳葉敏郎」、かっこいい。
拘置所の接見室で「スリーアミーゴス」が「沖田」に「室井さんのことを くれぐれもよろしくお願いします」("00:33:40"~)と深々と頭をさげる。
さらに、「スリーアミーゴス」が接見室を退出するときの「室井」とのつぎのやりとり。
「和久さんも心配しています」
「青島は…」
「なにやってんだ。われらの室井さんが」
こういうシーンに僕は弱い。
さて、本作の後半部分。
(まだ受理されていないとはいえ辞表を書いた「室井」が、敏腕弁護士を巻き込んだかたちで《取り調べ》をしてしまうことについての不思議さについてはここでは言及しない。)
「工藤」が「杏子」に乱暴な質問を投げかけ、そこに「灰島」がわってはいり、「いいのか、室井。告訴取り下げてやるっていったろ」という。
このあたりの脚本と演出に《ばからしさ》を感じざるをえなかったので、とくにここに明記しておく。
これまで警察の取り調べのアラをいちいち指摘し、それをもって取り調べの無効性を主張するべく、こまめに証拠を集め、かつ、その計略にのる警察にシニカルなまなざしをむけていた灰島。
みずからのその戦略を貫き通せばよいものを、どうしてここでナンセンスな馬脚をあらわすのか。
一人の人間の一貫した《性格描写》《行動描写》という点で残念なものを強く感じた。
なお、「桜井杏子」を演じたのは「木内晶子」さん。
ぼくは彼女の名前は見聞きしたことはあるが、そのすがたは意識したことはなかった。
本作を視聴しての感想。
役柄とかその演技とかには無関係な僕の超個人的な嗜好だが、(けっこう彼女のこと、好きだな)と思った。