■TVドラマ「ニセ医者と呼ばれて ~沖縄・最後の医介輔~」をみた。
「ニセ医者と呼ばれて ~沖縄・最後の医介輔~」をDVDで視聴した。
放送:2010年12月
公式サイト
http://www.ytv.co.jp/niseisha/
(公式サイトによれば、本作は「ヒューマンドラマスペシャル」である。)
「堺雅人」、いい俳優だなぁ。
作中での彼の表情は本作の主人公である医介輔の心情をよく表現していると思う。
本作のテーマは重い。
だから、この記事では、テーマそのものに言及せざるをえないことはふれない。
演出面についてだけいえば、《お子様むけ》の脚本・演出はやめてほしい、と非常に強く思った。
登場人物たちの心情をセリフで語りすぎだ。
「堺雅人」のような役者をえたのであれば、本作の主人公が苦悩を感じざるをえない出来事のもろもろを淡々と描き出せばよい。
本作の主人公の複雑な思いは、淡々とした出来事の描写だけで十分に視聴者につたわる。
それができないのなら、安易にこのようなテーマでドラマをつくらないでほしい。
・・・と思った。
これまで知る人の少なかった、知る人が限られていた「医介輔」という存在を広く知らしめる役割をTVドラマ(あるいは映画)が演じることは承知のうえだが、存在を知らしめれば良いというわけでもないだろう。
生身の人間の複雑な感情は軽くない。