■TVドラマ「雨と夢のあとに」(その7)~初見直後の感想(日記からの抜粋)~
本作はDVDで全5巻からなるが、僕は5巻すべてを同一の日に初見し、おおまかな感想をその日の日記記事のなかに記しておいた(3月15日の日記)。
このたび、このブログに「TVドラマ「雨と夢のあとに」」のカテゴリーをもうけることにしたので、これを機に、その日の日記から「雨と夢のあとに」の感想にあたる箇所を抜粋して、ここにまとめておくことにした。
【注意!】
この記事にはネタバレ的記述が含まれています。
以下、「◆××」の見出しは、この抜粋記事を作成するにあたって、今回つけ加えたものであるが、枠の中の文章はその日の日記に記した文言を、一切の手をくわえずにコピペしたものである。
◆第1巻初見後の感想
「世にも奇妙な物語」を思わせる展開で、作品に入り込むこと出来ず。僕はホラー作品にはなじめないよなぁ、とおもった。
本当の母親が現れたのか、と予想がつく展開で、妙に興ざめ。
◆第2巻、第3巻初見後の感想
「黒川智花」がいいなぁ、あの前髪がかわいいなぁと、作品本編とは関係ないことを考えつつ、「木村多江」をながめつつ、ホラー的展開には我慢しつつ、のんびりと視聴していたのだが…途中からどんどん作品そのものに引き込まれていった。朝晴(=沢村一樹)に「自分がいても、雨にはいいことがなかった」といった趣旨のセリフがあるのだが、それに対して僕は(そんなことないよ。あんなにもいい子に立派に育てたじゃない)と本気で思った。本気で雨がいとおしくなった。雨とその雨を育てた朝晴、ふたりがいとおしくなった。
◆第4巻、第5巻初見後の感想
朝晴が実家に帰り、今後の雨のことを両親によろしく頼むシーンに一気に涙腺がゆるんだ。一度消えた暁子(=木村多江)が元恋人のまえにあらわれるシーン。カメラワークから、暁子がそこで現れることは十分に予想はついたし、実際に僕の予想通りに暁子は登場したのだが、その表情のじつにコワいことコワいこと。暁子の登場は予想できても、あそこまでの表情は予想がつかなかった。ものすごい迫力。ホントにこわかった。
一人一人の役者たちに魅了された。とくに黒川智花のかわいらしさには、本当にいとおしくなり、守ってあげたくなり、自分の娘にしたい、とおもった。木村多江にも魅了されたが、黒川智花がいとおしくて仕方がなかった。
「雨」という名前の中学生を演じた俳優「黒川智花」には一人のかわいい女の子として大きな魅力を感じたことは正直にここに告白しておくが、その一方で、個々の俳優に関する僕の嗜好をはなれたところで、作品そのものが僕を魅了した。あんなにいとおしくなるような親子(血のつながりはないとしても二人は親子なのだ)のすがたを描き出して見せたこの作品に、僕は涙した。
タイトルバックでの雨の表情、雨を挟んでたつ朝晴と暁子二人の表情。表情だけでなく、かれらの仕草も回を追うごとにだんだんとかわっていく。
幽霊に乗り移られたときの雨(=黒川智花)の表情。(あんなにかわいい女の子にそんなことをさせないでくれ)と僕は本気で思った。
◆全巻初見後の行動
「雨と夢のあとに」で涙したあと、ともかく食事の準備。いつもならラジオをつけるのだが、今はそんな雑音は耳にしたくない。ラジオをつけず、何も考えず、ご飯を食べた。