新編 膝枕

智に働きたいと思いながら、なんかやってます。

■朔太郎の父と母(その1)

TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」に関するごくごく私的な備忘録。
朔太郎の父親と母親について僕の頭から離れないことをしるしておく。

* * *


最終回のエンディング。

写真館の中。

朔太郎母がそろばんをはじきながら帳簿をつけている。

(朔太郎母が写真館の仕事をする姿はここにしか見られないとおもう。)

で、そんな朔太郎母の後ろでは、朔太郎父がある写真のフレームを丁寧に拭いている。

そんな二人の姿をカメラが右側にゆっくり移動しながら映し出すのだが、その画面の右端に映り込むのが、壁にかかった次ののぼり。

いっぱい撮ります (以下不明)
ベビーフォトキャンペーン

そのとき朔太郎父が拭いていた写真というのは、現代朔太郎、小林明希、およびその息子の三人が小学校の入学式で一緒に撮った写真。

その写真を拭き終えた朔太郎父がそれを元に戻す場所にあるのは、龍之介の子ども時代の写真。



…で、写真館の次にうつしだされるのが、現代朔太郎、小林明希、その息子の三人が、あの自転車に乗って、田んぼの中の道を走るシーン…

(さらにいえば、この三人の自転車のシーンのあとにくるのが、あの波止場。…朔太郎と亜紀が手をつないで歩いて行く…)

エンディングのこの構成に関して語る言葉は今の僕には見つからない。