新編 膝枕

智に働きたいと思いながら、なんかやってます。

■TVドラマ版「ハチミツとクローバー」をみた。(上)

TVドラマ版「ハチミツとクローバー」のDVD第1巻第2巻第3巻(=第1話から第6話までを収録)をみた。


 出演:成海璃子向井理、ほか

 放送期間:2008年1月~3月、フジテレビ

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春の大学入学・新入生歓迎の時期から、夏、冬、そしてまた春。と季節はめぐる。

真夏のシーンがあるんだけど、屋外ロケは寒かっただろうなぁ、とおもった。

(蝉の鳴き声をかぶせたり、熱せられたアスファルト上の空気の揺らめきをつくったりして、夏の雰囲気を出そうとしてるのはわかるんだけど、背景にうつりこまざるをえないロケ地の木々はぜんぜん夏のそれじゃないし。吐く息が白いし。)

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さて、僕は、きわめてゆっくりとしたペースではあるが、「成海璃子」さんをおいかけている。で、気になることがひとつある。

それは、彼女は両腕をだらんと下方にのばし、胴体にぴったりとつけて歩く、あるいは、そのような立ち方をする、ということ。彼女の腕の位置は演出なのか、それとも彼女の地の振る舞いなのか。

僕がこれまでにみた彼女の出演作に対象は限定されるから、いい加減な言い方しかできないのだが。

他人と接するのが苦手な、内気な、どこかうつろなところのある少女役を演じるとき(「神童」「きみにしか聞こえない」など。とくに「神童」でのコンチェルト演奏後。「ピアノのお墓」へと彷徨するときの彼女の姿がとても印象的だ)、彼女の仕草はその役柄にふさわしいものだとおもった。

しかし、そうではない、快活な役柄でも、そのような仕草をするのだ。(今の僕に明確に印象に残っているのは、「山形スクリーム」における屋台での注文のシーンでの彼女の姿)

本作での彼女はとても内気な大学生の役。だから、上記したような仕草は役の性格にふさわしいものと思える。

しかし、それが演出なのか、彼女の地なのか、どっちかなぁ、とあらためて疑問に思った。

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うえの疑問はどうであれ、本作の「成海璃子」さん、いいです。うまいです。

セリフ回しがうまいです。

役の性格をうまく表現してくれています。

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じつは、今回僕が本作のDVDを3巻までしかレンタルしてこなかったのは、6巻全部を一度に借りてきて、途中でみるのがめんどくさくなったらイヤだな、とおもったから。

3巻まで視聴しおえた今、(つづきを見よう)と思っている。

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なお、本作はタイトルバックが毎回異なる。ここで、役者たちが、ドラマ内のシチュエーションをいかして、アドリブっぽいやりとり、ポージングを披露してくれている。これが楽しい。