新編 膝枕

智に働きたいと思いながら、なんかやってます。

■「ウォーターズ」をみた。

映画「ウォーターズ(Waters)」のDVDをみた。


 出演:成海璃子原田芳雄

 2006年、107分


今回ぼくが本作を視聴したのは「成海璃子」さんがめあて。

本作における「原田芳雄」の役柄で、僕は映画「天国の本屋 恋火」を思い出した。

路上パフォーマンスの彼(「りょうへい」)に宝石をあげた「みなこ」さんは「真中瞳」だったのね。


で、本作のストーリーについてであるが。

白雪姫と7人のドアーフとか、女性の心の中にあるダイヤをほりだすとか、こういう話は僕はけっこう好きである。

京風懐石の板前さん出身のホストが、女性の言葉遣いから彼女が京都出身であることをみぬき、白味噌の味噌汁をサーブするとか、こういう気づかいの描写は好きだ。

それと、作品の最初の方。今の自分に疑問を感じている「みなこ」さんが小学生の女の子とならびあってしゃがみこんで「りょうへい」の芸をながめるシーンが好きだ。


総じて。

「仲間、仲間」というのは僕は好きではない、というのが正直なところであり、そういうところは辟易したのだが。

「ドタバタ」 + 「ホロッ」という本作のような展開はけっこう好きなので、楽しかった。


さて、僕が「成海璃子」さんが気になり始めたのは映画「シーサイドモーテル」がきっかけである。

本作での「成海璃子」さんは詐欺三人組のメンバーの役。

本作では、物語内部での登場人物たちの《だまし・だまされる》の関係にくわえて、この映画を視聴する人間も《だまされる》がわにおかれる。その点では本作は「シーサイドモーテル」と似かよっている。


願わくば。

僕は、喜劇的な面が前面に出た作品ではなく、もっとシリアスな人間ドラマの作品のなかで「成海璃子」さんがみたい。


最後に私的メモをふたつ。

1)

映画の最後のシーン。「ちか」(成海璃子)が「DOGDAYS」のドアを開け、カメラが建物の内部にはいり、階段をおりていくシーン。「タイタニック」の最後のシーンを思い出した。

2)

本作のナレーション。最初は「真中瞳」。最後は「成海璃子」。