■「おと・な・り」をみた。
映画 「おと・な・り」 のDVDをみた。
今年僕が初めてみた映像作品だ。
これが僕の今年初めての映像作品でよかった。
なんか、こう、心がキュンッとなるような映像がね、こう、次々と。
まず、キャストとスタッフを紹介しよう。
出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之、市川実日子、郭智博、清水優、とよた真帆、平田満、森本レオ
(麻生久美子の役名は「登川七緒」、岡田准一の役名は「野島聡」)
(↑映画「おと・な・り」公式サイトに記載されているキャストをすべて列挙してしまった)
監督:熊澤尚人
脚本:まなべゆきこ
そして、この映画のオフィシャルサイトは ↓↓ ここ ↓↓
繰り返しになるが、この映画、なにがいいって、この繊細な、繊細な心のニュアンスが、ものすごく微妙な色調で描き出されてきて、麻生久美子と岡田准一と、それぞれをとりまく人たちと、なんか、こうね、キュンッ、としか表現しようがない日常がね、こう、キュンッ、としか表現しようがないね、今の僕には。
麻生久美子の魅力とか、岡田准一の魅力とか、いろいろあるんだろうけれど、そんなこと関係なしに、この映画そのものに魅了されてしまった。
ほんと、いい映画だと思う。
設定が現実にありうるとかありえないとか、そういった観点からの批評はきっとあるんだろうけれど、そういうことはまったく関係なしに、人間の心の動きが実にうまく表現されていたと思う。そういう点では、僕が味わった感動はすばらしい「演劇」の場所にいあわせたときの感動に近いかもしれない。
正直にいえば、ぼくがこのDVDを借りたのは 「麻生久美子」 が目当てであった。
実際、この映画は麻生久美子の魅力満載。
なんてすてきな女優さんなんだろうね。彼女は。
フランス語の発音がかわいらしい、とか、
くしゃみの仕草がかわいらしい、とか、
いや、そもそも彼女は美人なんだ、とか、
そういうこともあるけれど、
あの表情に魅了されてしまう。
七緒(麻生久美子)がフランスに出発する前の日、森本レオの喫茶店で(あのひとがおとなりさんだ)と気づいて、聡(岡田准一)の部屋にいく。そのとき、聡はシンゴと一緒に出かけていて不在であった。あのときの麻生久美子の表情はどう形容すればいいんだろうね。
帰ってきた聡(岡田准一)が、七緒(麻生久美子)の鼻歌が隣の部屋から聞こえてくるのをきいて、ノックをしようかどうか、まよう。
ドアを開け、二人が顔を合わせたときの二人の表情が、なんともいえず、うつくしい。
画面が真っ暗になって、クレジットが上がっていくなかに、フランスから帰ってきた七緒とカナダから帰ってきた聡が、いっしょに料理をしている会話が流れる。
なんともいえない幸せな時間だね。
泣くのをこらえながらフランス語の発音練習をしている七緒。
それをとなりのへやできいている聡。
こういった感情の動きについて、言葉で語るのは野暮というものだ。きっと。
さて、音を通じてお互いのことを意識しあっている七緒と聡だが、
二人の共通の音楽がこれ。
七緒と聡が中学の時に合唱で歌った曲らしい。
この曲を、壁越しに、ふたりが一緒に歌う。
音楽って、いいね。とくに、歌って、いいね。
(麻生久美子の歌声がかわいらしい、というのは僕の個人的な感想)
岡田准一がいい俳優さんだなぁ、おもうのだが、僕が彼の演技を明確に意識したのは、おそらく「反乱のボヤージュ」が最初だ。「木更津キャッツアイ」にも出ていることは知っているが、まだ見たことがない。ぜひとも、近日中に見たい。
「風をあつめて」のほかにも、劇中に流れる音楽がうつくしい。
音楽を担当したのは「安川午朗」さんらしい。
サントラも聴いてみたいなぁ。
あのような映像をつくりだしてみせた、この映画のスタッフたち。
それに、あの音のかずかず。
映画っていいなぁ、と新年早々におもった。