新編 膝枕

智に働きたいと思いながら、なんかやってます。

■TV版「セカチュー」以外に見た映像作品

TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」と同時に借りてきたDVDは次のみっつの作品。

  ・「笑の大学
  ・「12人の優しい日本人
  ・「いま、会いにゆきます


セカチュウで壊れた僕は、もうほかの作品を見る気力がなかったのだが、レンタル代金がもったいないので、返却期限まぎわになってからこの順番で目を通した。


笑の大学

木村多江が出演しているので、それを見たくて選んだ作品。

木村多江はどこにいるんだろう、とおもっていたら、エンディングのクレジットの背景にいた。向坂と椿が一緒に作り上げた台本「寛一とお宮」上演の一コマとして、寛一とお宮が接吻しようとするところに、泥棒を追った警官が割り込んでくる。そのお宮の役だ。木村多江はあくびも披露していた。

それを見ただけで僕は満足。台詞の聞こえない、所作だけの映像で、あれだけの表現力。木村多江の演技は抜群だ。

じつは、TV版「世界の中心で、愛をさけぶ」の亜紀母の役は、木村多江にやってほしかった、とぼくはおもっている。どんな点であの役には木村多江がふさわしいと考えるのか、ということは、また今度の機会に述べることにしたい。


12人の優しい日本人

三谷幸喜作品コーナーに「笑の大学」と一緒にならんでいたのを手にした。
かなり前に大学生の劇団の上演を見たことがあるから、ストーリーは知っている。三谷の無駄のない構成と上品な笑いに安心して楽しむことができた。


いま、会いにゆきます

僕はこの原作本を読んだことがある。二人の若い男女の物語としては「いいなぁ」とおもったが、設定と文体は稚拙そのもの。だから映画のほうも見る気なんてもともとはなかった。これをセカチューと一緒に借りたところからすると、ぼくは純愛ものがみたい気分だったのかもしれない。ただ、セカチューで壊れ、かつ、2つの三谷作品を見たあとのぼくには、見通す集中力がなかった。しかも返却締め切り時刻がせまっている。最後まで目を通す時間がそもそもない。中ごろまでながし見をした。


竹内結子が秀逸。

映画完成後の現実世界でのあの出来事に関する知識が邪魔をして、中村獅童にはさめたまなざししか投げかけることができなかった。「鍵が壊れた」とかなんとかいう病気をわずらって、どこか抜けたところのある男の役柄を中村獅童はそれなりに演じていたとは思うのだが、なにぶん、原作によって規定された設定そのものが稚拙すぎる。

途中までしか再生していないし、しかも、役者たちの演技の細部など意識して知覚する心づもりもなかったので、作品そのものについては何も言わない。


竹内結子についてだけ、ひとつ。

澪という人物の演じ方のことではない。美人だなぁ、ということだ。

とくに、夫と息子と一緒にふたたび暮らし始めたころに、澪(竹内結子)が息子と一緒に庭の掃除をしているシーン。あの髪型の竹内結子には目を奪われる。

もうひとつ、病気になって大学をやめ、仕事についた将来の夫(中村獅童)に会いに来たときの澪(竹内結子)の髪型。


とにかく美人。きれいだよね。

僕の大好きなあの人にそっくりで、どきどきしてしまったよ。

話しぶりも、声も、目の動きも、手足の仕草も素敵な俳優さんだね。そのうえに、あの髪型で画面に登場されてしまっては、僕には何の言葉もない。ただ、「美人だ」。


でもね。

僕の大好きなあの人の方がもっと美人だ。あの人は最高の美人だ。

竹内結子ファンの皆様には申し訳ない。

でも、僕の大好きなあの人の方が素敵だ。

そんなひとりごとがいいたかった。

これだけは、どこかに書いておきたかった。

すべての女性は美しいのだ。

でも、僕にとって別格で、特別な美しさを感じるのは、僕の大好きなあの人だ。

そんなあの人に、この映画の竹内結子はよく似ていた。